「秋田式水田ロボット除草機」の開発母体を募集しています。
1.秋田式水田ロボット除草機とは
ホバークラフトの原理で浮き、ブラシローラーで初期除草を行う自動走行型のロボットです。 ブラシローラーで田んぼを掻いて発芽直後の雑草を水に浮かせて枯死させることで、無農薬水稲栽培にとって最大の課題である「除草の苦労」を大幅に軽減します。 同じブラシローラの回転によって水田内を縦横斜め自在に走行して、除草を行いながらも稲へのダメージが小さいという特徴を持っています。
2.これまでの開発経緯
●2010年の農家さん聞き取り調査にはじまり、2014~2015年度は農林水産省の「攻めの農林水産業実現に向けた革新的技術緊急展開事業」(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)に採択され、秋田県立大学の保田先生を研究代表者として研究を続けています。
●県立大学の実験圃場及び大潟村、山形県庄内地方の営農圃場で実証試験を行い、実用的な除草効果を確認しました。
●また、GPSによる自動走行試験も進めて、水田内を自動で走り回って除草を行う装置を目指しています。
●活動の様子はブログで紹介しています。
ブログ名 「水田除草」
走行の様子(動画)はこちら(youtube)をご覧ください。
最新のパンフレットはこちらからダウンロードできます。
●現在、最終年度の成果報告を進めながら来年度以降の研究資金獲得を模索しているところです。
●一方でこの2年間、ものづくり側のマンパワー不足を痛感して来ました。 今後は、仕様決定、設計、部品加工、組み立て、試験評価に必要なマンパワーと、開発を継続できる資金を確保する必要を感じています。
最速で開発と研究を進める方法は、必要な経営資源を既にお持ちの企業に開発母体となっていただくことと考えています。 私も一緒に全力で取り組みます。
国内企業の皆さん、是非ご検討をお願いします。
3.社会の課題と市場性について
無農薬米を食べたい消費者が居て、そのお米を供給する農家さんが居ます。 無農薬で栽培したお米のニーズは供給を上回っていると聞いています。 無農薬水稲栽培に取り組む農家さんにとって、最大の課題が雑草対策であることは間違いありません。
さまざまな雑草対策をかいくぐって発芽して来る草は、収量に影響しない範囲まで取り除く必要があります。
一方で高齢化の影響により田圃に入って除草作業を行い得る人材が不足し、いずれは無農薬栽培を諦めなければならないと言う農家さんもいらっしゃいます。
「この機械、早く作らねば誰も薬なしで米作れなくなる。」
「自分の息子にすら辛い除草作業をさせられない、これなら若い人も続けられるだろう。」
6年間の取り組みの中で聞かせていただいた農家さんの声です。 少しでも早く製品をお届けしてお役に立ちたいと考えています。
既存の除草機械の販売台数及び農地資料から、市場規模は100台/年程度と考えています。
お米の消費者、生産者共に「条件が整えば購入したい(取り組みたい)」とする声があり、成長余地があると考えています。
将来的に、より小規模の田圃や中山間地で使いやすい製品を揃えることも考えます。
今井 淳容 お問い合わせフォーム
本件、TAMA試作ネットワーク様に相談したところ、公益性が高いとの評価をいただき、以下のURLで募集案内を掲載してくれています。
URL http://tsubasa7.com/tama/160107-2/
ブログ「水田除草」はブラシローラー型水田除草ロボット開発に挑戦しています。
この記事は「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)」に採択された「秋田式水田ロボット除草機の実用化と実証試験」に係る活動又は成果についてお知らせしています。
本件、TAMA試作ネットワーク様に相談したところ、公益性が高いとの評価をいただき、以下のURLで募集案内を掲載してくれています。
URL http://tsubasa7.com/tama/160107-2/
ブログ「水田除草」はブラシローラー型水田除草ロボット開発に挑戦しています。
この記事は「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)」に採択された「秋田式水田ロボット除草機の実用化と実証試験」に係る活動又は成果についてお知らせしています。