水田除草

水田除草に興味を持ち「ブラシローラー型水田除草ロボット」の試作と実験を行っています。   農業経験の無い素人の私が見聞きした田圃の話も書いてみます。

除草機

展示 2015年9月

農業環境工学関連5学会2015年合同大会」にコンソーシアムとして企業展示します。 しました。

多くの方々から激励とアドバイスを頂戴しました。
ありがとうございます。

農機新聞さんが合同大会の様子を紹介しています。
私達のブースの写真もありました。 ありがとうございます。

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・会場   岩手大学(岩手県盛岡市上田三丁目18番8号)
        教育学部 総合教育研究棟(教育系)

 ・日時   9月15日(火)~17日(木) 9:00~17:00

屋外展示 秋田式水田ロボット除草機コンソーシアム

勝手ながら16日午後に撤収予定です。
お早めにご来場いただけるようお願い申し上げます。

 皆様のご来場をお待ちしております。


ブログ「水田除草」はブラシローラー型水田除草ロボット開発に挑戦しています。


この記事は「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)」に採択された「秋田式水田ロボット除草機の実用化と実証試験」に係る活動又は成果についてお知らせしています。



 

省エネ水田除草機

 ブラシローラー型水田除草ロボットは、「ブラシ先端の深さ」に書いたように、僅か数センチメートルの深さにブラシを差し込んで引っ掻きまわし、発芽したばかりで糸くずのような雑草を水に浮かせて除草します。 ブラシローラーは泥にスリップさせるように回転させますが、比較的小さなエネルギーで済むと思います。

また、10cm程も田圃の泥に車輪が埋もれる状態で走行する方法に比べると、ホバーボードで全体を浮かせて滑るように進む為、推進と移動に費やすエネルギーも小さくなると考えています。

2リットルのガソリンでおよそ4時間、面積にして1haの連続除草が可能と予想しています。

ラジコンや自律走行型にすることで、オペレーターさんの労力を軽減し、その分頻繁に除草をすることで除草品質を高める狙いがあります。 除草頻度を考慮しても省エネになると思います。

ハイブリッド車やEV(電気自動車)の発達にともなって、バッテリーの性能(充電時間や交換工数)が向上すれば、エンジン発電機をバッテリーに置き換え、クリーンな水田除草機に生まれ変わることも出来ます。

ブラシローラー型水田除草ロボットは、株間の除草品質と労力軽減に加えて、省エネにも貢献出来ると期待しています。

ホバー斜













水田除草 はブラシローラー型水田除草ロボットの開発を紹介するブログです




風に弱い?

 ブラシローラー型水田除草ロボットは風に弱い(風に流される)可能性があります。 ホバーボードで水面に浮いていますから、風に抗する力は田圃の泥を掻くブラシだけです。 ブラシローラには(今の予定で)約3000本弱のブラシがあり、その内500本程度が泥に接しているはずですから、推進力としては問題ないだろうとと思われます。 また、ある程度までは風に抗するように軌道修正できるはずです。 「ある程度まで」でですから、風が強まれば限度を超えて思い通りに走れない状況が予想されます。

ブラシを増やすとか、風を受け流す形状にするとか、対策は考えられますが、必ず限界があります。

その限界が実用的な範囲なのか、そんな心配があります。


試作を進めながら考えます。

ホバー斜













このブログ 水田除草 は新たな水田除草機械研究を紹介しています


これまでに試したロッド(丸棒)

 これまで、実験の為に何種類かのロッド(丸棒)を試しました。 竹ヒゴ、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどですが、目的にあった直径と長さのロッド(丸棒)が手に入るものは限られていました。 ブラシローラー型水田除草機が認められて、それなりの数を作るようになれば、既成品で無くても加工してもらえるので選択肢が広がると思います。

最初の試作の写真にある浮力体や、夏の実験2に写っているホイールを除き、ブラシのロッド(丸棒)に限定して実際にブラシローラーに組み立てたものは、アクリルと、モリカポールと言うガラス繊維を樹脂で固めたロッドです。 アクリル丸棒はホームセンターでも手に入りますが、量が多いので通販で購入しました。

バンビ株式会社 製 モリカポール
http://www3.ocn.ne.jp/~banbi/banbi_pole.html

はざいや  アクリル丸棒
http://www.hazaiya.co.jp/category/akuriru_maru.html


PET樹脂を試したかったのですが、直径2mm位の丸棒を見つけることが出来ませんでした。(残念)


天然素材の竹ヒゴも気に入っているのですが、田圃で水分を含んだ時や冬の乾燥に耐える得る取り付け方法が思いつきません。 樹脂なら接着で何とかなると考えています。

全幅



















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米の有機栽培は出来っこない?

 稲作経験の無い私が、ブラシローラー型水田除草ロボットの話をすると、「有機栽培なんてありえない、農薬無しで米は作れない」と言う農家さんがいらっしゃいます。 「有機農家さん以外の反応」でも紹介しました。 私は有機栽培を広めようと考える訳ではありません。 「多様な稲作」の要素として一般の農法も尊重されるべきだと考えていますから、お話しを聞くだけで議論したことはありません。 稲作については農家さんがプロフェッショナルであり、私は全ての農家さんから学ぶべきだと考えています。
そんな農家さんが教えてくれたことは、以下のものが多いと思います。

・ 用水に近隣の農薬が混じっているのに出来るわけがない。
・ 近隣の田圃から農薬が飛んでくるんだ。
・ よほど広く環境に恵まれた田圃で無ければ出来ない。
・ この辺一帯、皆一緒にやらなければ出来ないんだ。

これらのことに対して何も解っていない自分を感じます。 有機栽培と言う言葉のイメージだけで、どういうことなのか理解できていないと思いました。 勿論、稲作経験は無く、今後もやろうと思いませんが、それにしても知らな過ぎると反省しました。

とりあえず農林水産省の有機食品の検査認証制度に資料を見つけました。

・ はじめての人のための有機JAS規格(有機農産物・有機加工食品)
・ 有機農産物の検査・認証制度ハンドブック
・ 有機農産物検査判定に関するQ&A集


斜め読みすると、「隣接地からの飛散等の防止」について

周辺から使用禁止資材(規格で認められていない肥料、土壌改良資材や農薬、その他の資材)が飛来し、または流入しないように必要な措置が講じられていること

必要な措置の例として

隣接地との間に十分な広さの道をつくる
充分な緩衝地帯の確保(隣との距離を○○メートル以上離して作付するなど)
緩衝地帯に別の作物を栽培する(その作物は有機として販売しない)
防風ネットや生垣を作るなどの植栽の設置
境界部の土手や畦畔の管理の請負(畦畔の草取りを共同管理にせず、自分で除草剤を使わずに実施するなどの方法)


また、「ほ場で使用する水」について

水田の水、畑の灌水については、河川からの直接取水、井戸水、沼地や池からの直接取水をする場合は特に混入防止措置を講じる必要はないが、水田の場合、用水路と排水路が分離されておらず、非有機の水田の排水が有機ほ場に流入する場合は対策が必要である。 例えば、

以下省略します。 (簡単には対策出来そうにありません)

隣との距離を○○メートル離したら田圃がなくなっちゃう。 赤字なのに暴風ネット設置なんて無理!
確かに環境によって、また小規模の場合は(不可能な位)困難な気がします。 全体に近隣との情報交換は必須で、一人思い立って実施出来るものではなさそうです。

沼地や池、河川からの直接取水なら使用禁止資材が混入しないとは言い切れないように思う。 隣接地との間に作る道幅が十分である根拠は?
完璧はありえないから線引き(規格)した訳で、各人が使う「有機栽培」と言う言葉の意味と違っていて当然ですが、少しだけ理解が深まった気がします。

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画像は以下から頂きました。(感謝)
ロダン ー 考える人 ー イラスト製作と素材 - アトリエ J.
http://www.ekaki-j.com/freesozai/freephoto/europe/france/rodin.html


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