広い緑地に囲まれた野球練習場の内野で走行試験を行いました。 この日は5m角の走行に加え、6m角と10m角(30度傾き)の走行試験を行いした。

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動画は6m角の走行試験です。 5m角に比べると直線走行距離が伸びていますが、回転半径が大きく(2m)コーナーで外側に膨らんでいます。



下図は10m角の走行試験の奇跡です。 これまで東西南北に走行ベクトル(赤い矢印)を設定していましたが、この実験では30度傾いた方向に走行ベクトルを設定しています。

南に行くに連れて走行ベクトルから奇跡がずれています。 自律走行はRTKRCVのリアルタイム出力(シリアル)に対して、下図の奇跡はRTKPOSTによる事後処理です。 RTKRCVとRTKPOSTの間に差があるのでしょうか? 今後リアルタイムのシリアル出力をロギングするなどして調べてみます。

RTKRCVの設定でシリアル出力と同時にロギング出来るのでしょうか? ご存知の方がいらしたら教えていただけると助かります。 不可の場合はシリアル出力にデータロガーを並列接続して確認しようと思います。

直進部分での走行奇跡のバラツキも大きく、制御パラメーターの改善が必要そうです。

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参考までに南北、東西、高さのポジションをプロットした図を紹介します。 約8.5周しています。
基準点(緯度経度、高さが既知)と水田ロボット除草機の高さの差は一定の範囲内に収まるはずなので、高さ情報を基に測位結果の信頼性を評価しながら走行可能ではないかと考えています。

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今後も天候と時間の許す範囲で自律走行試験を繰り返します。




ブログ「水田除草」はブラシローラー型水田除草ロボット開発に挑戦しています。



この記事は「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)」に採択された「秋田式水田ロボット除草機の実用化と実証試験」に係る活動又は成果についてお知らせしています。