遅れていた自律走行試験の様子を紹介します。

自律走行は東京海洋大学の高須先生を初めとする皆さんが、オープンソースで公開している測位系高精度解析ソフトウェア群であるRTKLIBを使わせていただきました。 優れたソフトウェアを公開してくれている皆様に感謝申し上げます。

除草ロボットに組み込むために Raspberry Pi B+ 上でRTKLIBをコンパイルし、RTKLIBの一部でCUI環境で使うリアルタイム測位ソフトである RTKRCV を使っています。 Raspberry Pi の使い方について秋田県産業技術センターの技術指導を受けて実現しています。 ありがとうございます。

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デッキの上に立てた三脚に1周波GPSアンテナを設置し、圃場の近くに基準点となる1周波GPSアンテナを設置(固定)して、無線(ZigBee)で除草ロボットの Raspberry Pi にデータを送っています。 2つのアンテナと受信機から送られるデータを基にRTKRCVが1周波のRTK-GPS(リアルタイムキネマティックGPS測量)を実現しています。 測位精度は数cmと言われています。

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まだまだ、制御定数の調整などが必要ですが、除草ロボットを構成する基本的な技術が揃ったと考えています。


 
予定を大幅に遅れてしまった為、走行試験圃場表面の土が硬く雑草があってブラシローラーによる推進力が不足して速度低下と旋回半径拡大が認められます。

この先は試験圃場での試験は困難と考え、別途試験方法を検討しています。

自律走行試験の日程遅延により、多くの皆さんにご迷惑をお掛けしていることを、お詫び申し上げます。

写真と動画は秋田県立大学の保田先生に提供していただきました。 ありがとうございます。

 

ブログ「水田除草」はブラシローラー型水田除草ロボット開発に挑戦しています。



この記事は「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業(うち産学の英知を結集した革新的な技術体系の確立)」に採択された「秋田式水田ロボット除草機の実用化と実証試験」に係る活動又は成果についてお知らせしています。