虫見板で豊かな田んぼへ 農と自然の研究所 宇根豊 創森社 を読みました。 書店では扱っていないようで、虫見板と他に1冊を農と自然の研究所出版物の紹介ページを見てメールで注文しました。

musimibandeyutakanatannbohemushimibanura99





虫見板は、20cm x 30cm 程度の板に黒または紺色等の濃い色を塗って作ることも可能だそうですが、最初はオリジナル品を使って見たいと思います。 稲の根元に水平に当てて、反対側から稲を3、4回素早くたたいて虫見板に落ちた虫達を観察する道具(農具)です。 益虫は虫見板の上を動き回り、害虫のほとんどはじっとしているそうです。 発明者は篠原正昭さんで、宇根豊さんが命名、普及させた物だそうです。

宇根さんは、歴史的に見ても、誇り高い気概に満ちた言葉だとして「百姓」と書いています。
農薬を否定しないけれども、指導や横並びではなく「百姓」自らの判断で農薬を使うべきだと考え、「百姓」が農薬散布の要否を決定する為に、害虫の数を把握する用途に使ったそうです。 害虫に続いて益虫、さらに「ただの虫」を観察するうちに、田圃と自然を知るツールとしても使われるようになって普及したそうです。 田圃の虫を観察し、数を記録することで田圃と自然の豊かさを理解し、無用な農薬を使わなくなる。 農業は単なる食料生産ではなく「百姓仕事」が生み出すものの内、お金に成らない成果が評価されるべきだし、そのことを「百姓」自身が理解し伝えるべきだと書かれています。

ドイツで実施されていると言う、自然に咲かせた花の数で環境への貢献度を評価して支援を行うように、タガメやメダカと言った生き物を環境デ・カップリングの指標にして支援すると言うお考えも披露されています。 手遅れにならないよう、進めるべきだと思います。 農業技術の継承は、緊急課題と感じます。 一方で、「何とかしてお金に出来ないものか?」とあれこれ考える努力も必要だと思います。

虫見板の話に戻ります。
トンボの99%が田圃で生まれ、カエルは田圃が無ければ激減するそうです。
お茶碗一杯のご飯=3000~4000粒=稲株3株が育つ田圃で、オタマジャクシ35匹が育つそうです。 同じくご飯一杯でミジンコ5093匹、豊年エビ11匹。 ご飯3杯で秋アカネ1匹。

実際に試すのは来年ですが、どんな虫が居るんでしょうか? 楽しみです。

ブラシローラーホバーボードなら田圃の生き物を傷付けることも少ないように思います。 むしろ害虫を払い落としてアメンボに食べてもらう作用が期待できるかも知れません。

多くの農家さんがホームページやブログで農作業の様子などを紹介してくれていますが、田圃や周辺の昆虫や生き物を紹介するページは少ないように思います。 もっとアピールした方が良いのではないでしょうか?

 昆虫 田んぼの生き物図鑑
 http://akatonbo.cside5.jp/Crea_11.html


ブログ、水田除草はブラシローラー型水田除草システムの開発に挑戦しています