夏の実験について、まとめます。 リンク(青色文字)と合わせてご覧下さい。

経緯:
今年の除草期間に田圃の一部をお借りして行った、「最初の試作」改良型による実験では、装置本体の重さの影響により稲へのダメージが大きいことが判った。 ホバーボードに重量を預けることで改善を期待される「ブラシローラー型水田除草ロボット」や、稲を踏まない「歩行型ブラシローラー」を想定して実験を行う必要があった。

目的:
稲に装置の重量を乗せない構造のブラシローラーを使って、除草効果と稲へのダメージを確認すること。

方法:
木枠で囲ったプールに稲を植え、「夏の実験2」の写真に示すブラシローラーで週に2回の除草を行い、ブラシローラーを作用させた稲列と何もしない稲列を比較観察する。

結果:
春の雑草と実験期間中の雑草の種類と量、活性が異なるものの、期待した除草効果を確認した。
稲が小さい内はダメージが小さく、許容できる範囲と考える。
ただし、稲丈がブラシローラー半径を超えた稲ではダメージが大きい。
田植え前から、田植え後2週間までの稲に安定して使えるように、ブラシローラー半径を設定する必要がある。

詳細:

2011年実験経過
8月21日 移植(苗が細く根が小さい為、移植後1週間様子を見た)
8月28日 手持ちブラシによる除草(1回目)
        「夏の実験1」参照
9月01日 手持ちブラシによる除草(2回目)
       以上2回の実験で適用するブラシの硬さを確認した。
9月04日 手持ちブラシローラーによる除草(3回目)
        「夏の実験2」参照
9月08日 手持ちブラシローラーによる除草(4回目)
        「夏の実験3」参照
9月11日 手持ちブラシローラーによる除草(5回目)
        「夏の実験4」参照 成長に差
9月15日 手持ちブラシローラーによる除草(6回目)
        「夏の実験5」参照 少し回復
9月18日 手持ちブラシローラーによる除草(7回目)
        「夏の実験6」参照 大きなダメージ
9月22日 除草を行わずダメージを確認
        「夏の実験7」参照
9月23日 雑草と稲を抜いて並べて確認
        「夏の実験8」参照

稲のダメージ比較 左:除草対象 右:放置SBCA0142
















雑草比較 左:除草範囲 右:放置範囲

SBCA0137











手持ちブラシローラーの様子(稲に分け入りダメージ軽減)
SBCA0089





























ブログ「水田除草」は新型水田除草ロボット開発の取り組みを紹介しています